2008/04/21

松本人志の「大日本人」は「ガキの使い」のハガキコーナーの映画版か?

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松本人志の「大日本人」をWOWOWでやっていたので見ました。これほど意味不明な映画も珍しいです。さすがカンヌ映画祭にノミネートされただけはあるなという感じです。

大佐藤さんというどこの街にも一人はいそうな怪しげなおじさんが、実は大日本人という巨大ヒーローに変身して獣(じゅう)をやっつけるというものなんですが、何か日本の昔のヒーロー像(プロレスラーとか相撲力士?)の衰退を暗示しているのか、なんなのか一回見ただけではよくわかりません。

松本人志がテレビ番組の「ガキの使いやあらへんで」の最後のコーナーで視聴者からの葉書の質問に、適当なアドリブでおもしろおかしくありもしない珍回答、いわばこじつけをするコーナーがありますが、それと同じようなノリで、大佐藤さん自身や自分が変身する大日本人の戦う意義など、ドキュメンタリー調にインタビューワーに答えていく形で基本的には映画は進行します。

松本人志の場合は、このナンセンスなこじつけ自体がおもしろいので、これが映画だと思うと、アドリブではないですから、「日本人がなんたるか?」というなにがしかを暗示しようとしているのか、ただのこじつけ遊びなのかが区別つきにくいところです。そこがまた松本人志っぽくもあるわけですが。

何はともあれ、最初の導入部分がかなりかったるいですが、この映画が意味するところは人それぞれの解釈ができ、シュールな体験ができることは間違いないかと思います。

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