2008/04/21

元から田舎暮らしの人が考える「スローライフ」

「スローライフ」という言葉がありますが、この言葉についてちょっと書いてみます。よくあるこの言葉のイメージとして、都会の喧噪を離れ田舎で農業や自然にふれながらまったりと人間本来の生き方を生きる、そんなイメージでしょうか?

自分の住んでいるところもまさしくそのようなライフスタイルに打って付けの場所のはずなんですが、なにせ自分がそのようなアウトドア志向や自然志向でなく、仕事も第一次産業ではなく普通のサラリーマンだし、プライベートはどちらかというと家にこもってテレビみたり、インターネットばかりやっているためその利点もあまり享受せず日常を過ごしちゃってます。

スローライフという言葉を誰が作ったかはわかりませんが、たぶん都会の人が作ったんでしょう。都会に住んでいた人が、都会の便利な環境を捨てて自然と一緒に戯れています、いいでしょう?みたいないわば都会育ちのIターン組が好みそうな言葉であると感じちゃいます。他の土地から北海道に移り住む人には、このような憧憬をもって移り住む人は後を絶たちませんし、老後を北海道で過ごそうと移り住む人もけっこういます。田舎の自然を生かしたレストランや食堂、カフェなど果てはペンションなど目新しいことをする人はだいたいよそから来た人です。

しかし、元から住んでいる人、いわゆる地元民にとってはこれが本来の生活であり、スローライフという言葉は何か違和感があります。やはり都会の生活との対義的な意味合いが強いため、都会に住んでいる人への別なライフスタイルの提案、しゃれたコマーシャリスティックなうたい文句にしか聞こえません。

自分も都会の人に比べたら十分スローな生活をしているつもりですが、たぶん自分のような生活のことをスローライフとは言わないのでしょう。田舎で普通に暮らしているだけなのであまり宣伝にならないでしょうからw そんなこんなで「スローライフ」と言う言葉に何かが引っかかる今日この頃です。

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